バイカル下鴨本店は、創業の地として約70年、京都・下鴨地域の遷り変わりと共に歩んでまいりました。
そんな店舗の歩みを、写真で振り返ってみたいと思います。
創業期
バイカルは、1955年、京都下鴨で創業いたしました。
当時の日本にはフランス菓子店はありましたが、まだ洋菓子黎明期のため、フランスで修業した職人も少なく、またクリームやバターも植物性のものを使っているなど、本物のフランス菓子は殆どありませんでした。
創業者は、「本物の材料を使って本物のフランス菓子を作りたい」と渡仏し、修行を重ね技術を習得。食生活の近代化、洋風化を見据え、「良いものを良心的に」をモットーに現在の本店がある下鴨に小さな洋菓子店を開きました。
以降、何度も欧州へ渡り、本場の技術や流行をいち早く取り入れながら、フレッシュクリームやフレッシュバター等の素材にこだわり、また、京都でもいち早く冷蔵ショーケースを取り入れケーキを販売するなど、高品質なお菓子のある生活を提案するお店として好評を得ました。
これら2枚の写真は1968年ごろに撮影されたものです。